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研究の現場(教員編&学生編)

SFCの教員と学生が、各々の研究テーマや研究内容を紹介します。
(肩書きは掲載当時のものです)

■[教員編] - 研究系列 : 政策デザイン、社会イノベーション

広報パンフレット映像より

「安全で活力ある社会のために」

政策・メディア研究科教授 坂 明


安全、治安は身近で人々の関心の高い問題であり、また社会経済活動の基盤となるものです。一方で、あまりにも安全を優先しすぎると「交通事故をなくすために自動車をなくせばいい」ということにもなります。こうした過度の安全優先の発想は、選好の主体の立場に立って代替の交通手段を考えないのであれば、或いは高次の「交通」の代替手段を考えないならば、各人や社会の可能性の実現を阻害するものになりかねません。犯罪のような安全を脅かす存在を統御するための手段としての社会安全政策、それを支える理論としての社会安全政策論では、社会の諸価値に配慮しながら、また一人一人の人間の価値観や感情を出発点として、あるべき「安全」の姿を探求していきたいと考えています。

こうした社会安全政策を研究していると、「安全」を生み出すのは、オープンで率直なコミュニケーションと暖かいコミュニティ、状況に臨んで勇気を持って決断する一人一人のリーダーシップであることが実感されますが、それは即ち、活力ある社会の構築そのものともつながっています。2008年春学期には、学生の皆さんに犯罪から身を守るための広報資料を作成してもらい、また、被害者がおかれている状況について様々な視点から検討し、学期末には全員参加で被害者、加害者、関係者の模擬カンファランスをやっていただきました。

これからも、安全、実のある信頼、それによる個人と社会の可能性の最大限の発現を一体のものとして追求し実践していくため、具体的なテーマを取り上げて研究を進めていきたいと考えています。

→坂明研究室

(掲載日:2008/7/28)



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